どようのつちのひクラシック音楽

どようのつちのひ 64

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あけましておめでとうございます。
今年も雑多な話題をゆるーく取り上げてまいります。

というわけで新春一発目はニューイヤーコンサートの定番曲から。

J.シュトラウス2世 ワルツ「美しき青きドナウ」(1867)

ウィーンフィルのニューイヤーコンサートで最後から2番目に演奏される曲。
この曲の序奏が始まると観客が拍手をし始め、指揮者が演奏を止めて新年の挨拶をするのが恒例となっています。そして改めて最初からこの曲が演奏されます。

作曲の初期段階ではこの曲に曲名は無く、ドナウ川とも全く無縁だった様です。曲名は曲の発表後に付けられ、何故か付いてしまったドナウ川のイメージに沿うように冒頭の序奏部分が新たに追加されたとの事。

少し不思議な経緯の曲ですが、今ではウィーンの人々に「第2の国家」と言われ親しまれています。イギリスにおける「威風堂々」みたいなものですね。


J.シュトラウス1世 「ラデツキー行進曲」(1848)

そしてこちらがニューイヤー最後の曲。

今となっては何処で演奏しても拍手される宿命を背負ってしまった感が有ります。最早拍手なしの音源に違和感さえ感じます。

作曲家名を見て気づかれると思いますが、「ラデツキー行進曲」は親、「美しき青きドナウ」はその息子の作品です。

大シュトラウスは当時のウィーンでは名の通った売れっ子作曲家で、当時は「ワルツ王」とも呼ばれていたのですが、同じ名を与えた息子のデビューの際には様々な妨害を働く有様でした。それだけ息子の才気に自身の危機感を抱いていたのです。その父親の予感通り、現在「ワルツ王」と呼ばれるのは2世の方ですが、父親の方も「ワルツの父」と呼ばれ今もウィーンの人々に愛され続けています。

また大シュトラウスの息子は2世以外にも、エドワルド・シュトラウス、ヨーゼフ・シュトラウスが音楽家として活躍しています。


NHKでも放送するので大分身近な演奏会となったウィーンフィルのニューイヤーコンサートですが、これを現地で聴こうと思うと公式販売での入手は超倍率の難関です。非公式の確約チケットなるものも存在しますが、こちらは値段が超プレミア。

以前紹介したバイロイト音楽祭の倍率も相当ですが、何年も申し込む事で優先されるようになるシステムが有るだけこちらの方が良心的かもしれません。

https://studio465.net/tcy-column/162